JR東北本線・東北新幹線宇都宮駅から北西に14キロの所に、徳次郎城(とくじらじょう)があります。
車の場合、東北自動車道宇都宮インターから北に約2キロ、5分ほどで着きます。
駐車場らしきものはなく、小道のスペースに停めました。(2021年9月)

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築城時期は不明ですが、戦国時代、宇都宮城の支城として、宇都宮国綱の家臣の新田徳次郎昌言によって築かれたとされています。
杉林の奥に進むと1分ほどで外堀や三の丸が出てきます。
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1576年 宇都宮国綱の命で鹿沼城を攻略しました。他にも後北条氏と手を組んで宇都宮を侵攻しようと企てる日光山僧兵の動きを封じる為や鉱山である篠井金山を守る為の機能もあったようです。
1597年 豊臣秀吉により、宇都宮国綱は改易となり、宇都宮氏滅亡とともに廃城となりました。
東西160m、南北320mの長方形の平城で、西、北、南は二重の堀と土塁で囲われ、東は田川が流れ、堀代わりにしています。
宇都宮国綱の時代には、壬生氏や皆川氏は北条氏に寝返り、孤立無援状態だった事を考えると、徳次郎城も追い詰めらた状態だったかもしれません。今は田川がゆっくりと流れ、悠久の時の流れを感じた30分の城巡りでした。
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